篠原恭一超高齢化社会の本格到来を迎えて、高齢者の数が激増するにつれ、介護保険によるサービスではまかなえ切れない多くの社会的なビジネスニーズが生まれています。

1980年代半ば、大手旅行会社に勤務していた篠塚恭一さんは、ある老婦人に言われた言葉が原点となって、独立起業し、観光などホスピタリティ産業への人材サービス会社を設立しました。当時まだ誰も行っていなかった、高齢者を対象にしたオーダーメイドの介護旅行の提供を始めました。

その後、並行してNPO法人を設立し、トラベルヘルパーの育成事業を開始します。近年介護旅行へ参入を始めた同業の大手企業にも敵対することなく、NPOを通じてノウハウを公開し提携することで、より大きな社会ニーズに対応しています。

観光業界や介護業界のみならず、大手百貨店などの他業種や、地域や地域の人々とも直接つながり、ソーシャル分野ならではのミッション第一の革新的な事業モデルを展開しています。

2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向け、高齢化先進国の日本が取り組むユニバーサルツーリズムの試みは、単に観光という枠組み超えて、高齢化社会モデルという点からも世界から注目されると予想されます。

今回は、篠塚さんをゲストにお迎えして、高齢者の旅行・外出支援に対する強い思いと、その事業の詳細をお話しいただきます。

また、介護、観光、人材、雇用、地域活性化等についての今後の日本のビジョンについてもご参加の皆様と共
有させていただきたいと思います。                                                          
                  記

日 時  : 2014年 3月15日(土)14:30~16 : 00

会 場  : 早稲田大学早稲田キャンパス11号館 9階 908教室

ゲ ス ト:   株式会社SPIあ・える倶楽部 代表取締役 
        NPO法人日本トラベルヘルパー協会 理事長 篠塚 恭一 氏

             【ゲスト・プロフィール】

篠塚恭一(しのづか きょういち)
1961年千葉県生まれ。
1983年、大手旅行会社の添乗員を経て、旅行専門の人材派遣会社に勤務。1991年、旅行会社へ添乗員派遣などを行う株式会社SPI(現・株式会社SPIあ・える倶楽部)を設立。当時はまだ大手旅行会社が消極的であった高齢者や障がい者向けの旅行・外出支援サービスを開始する。
2006年、NPO法人日本トラベルヘルパー協会を設立し理事長に就任。トラベルヘルパー養成講座を開発、実施する。全国の介護事業書所等で働く700名以上のトラベルヘルパーを組織し派遣を行うほか、介護旅行システムの全国整備、介護予防や認知力向上を図るセミナー等様々な活動をおこなう。
2012年度より、より多くの人に効率的なサービスを提供するため各地域にトラベルヘルパーセンターの設置を開始し、全国各地での展開を目指している。

        (参考)http://www.aelclub.com
             http://www.travelhelper.jp

参 加 料 :  無料  * 終了後、簡単な懇親会を予定(有料・希望者のみ)

定 員 : 30名

主 催 :  早稲田大学ソーシャルアントレプレナー研究会(WSEI)

お申し込み: 研究会事務局 info@wsei.jp に氏名、所属をお知らせください。