公開セミナー「ブータンと仕事をするということ ～世界一幸せな国と日本を結ぶ」が終了しました。
講師の青木さんより、ブータンの概要と現状についてご紹介いただいた後、ブータンの政府観光局と連携でおこなっている観光事業を中心に、ブータンでの旅行事業の可能性について語っていただきました。講演の後、ブータンの幸福観なども含め多義にわたる質疑応答がなされ、参加者の皆様のブータンへの関心の高さがうかがえました。
昨年１１月、国王夫妻の来日を契機に注目される世界一幸せな国ブータン。国民総幸福量（GNH）を国の指標として導入し、国民の97％が幸せと感じているという調査結果が出ています。
自殺者が年間３万人を超え、閉塞感に苦しむ日本にとって、この国を知ることは、今後の日本の行き先を考える上で意味のあることかもしれません。
ブータン王国はヒマラヤ山脈に抱かれた人口70万人の小国で、自国の豊かな自然、歴史深い文化・宗教、そして農業に根差したのんびりとしたライフスタイルなどを生かした観光業は有望な産業の一つとなっています。自国の文化や自然を守るためにもハイエンドに特化した観光政策を進めており、宿泊一泊当たりの公定料金の設定やガイドの同行など、特殊な旅行方法を旅行者に求めています。
そんなブータンと日本との懸け橋になるべく仕事をされている青木崇行さんをお迎えして、ブータンの魅力を紹介いただくとともに、 その特殊な観光業の概要と、実施されている事業についてお話しいただきます。
“幸福” の意味についても考える機会になれば幸いです。
記
日時： 2011年1月28日（土）15時00分～16時30分
場所： 早稲田大学早稲田キャンパス11号館9階907教室（キャンパス案内図）
ゲスト： カディンチェ株式会社 代表取締役
特定非営利活動法人パックスアース 理事長 青木崇行 氏
【ゲストのプロフィール】
2003年慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了。ソニー株式会社Corporate R&D A-cubed研究所に勤務後、2009年慶應義塾大学より博士（政策・メディア）取得。2008年、室内空間表現技術の研究開発に取り組むカディンチェ（株）を設立。また、ネパールでの環境保全・青少年教育を目的とした特定非営利活動法人パックスアースを立ち上げて、現在、ネパール、ブータン両国に関連する事業を展開している。
ブータンについては、主に観光に関する以下の事業を行っている。
・（特）パックスアース：旅行会社Keys to Bhutanの支援
ボランティアによるウェブサイトや旅行に関する問い合わせの翻訳
（参考）http://www.keystobhutan.jp/
・ カディンチェ（株）：ブータン政府観光局との協業（Web、旅博）
ブータン政府観光局の日本国内でのウェブマーケティングやイベント出展協力
（参考）http://www.travel-to-bhutan.jp/
定員 ： ３０名
主催 ： 早稲田大学ソーシャルアントレプレナー研究会（ＷＳＥＩ）
