ヨーロッパで誕生し普及したソーシャル・ファームですが、それを日本型に
アレンジして普及を試みている会社があります。
埼玉福興(株)の新井社長は、障がい者がさまざまな形で社会的に自立し
生活することができる社会環境を作り出すことを目的に起業しました。
玉ねぎ、サラダほうれん草、ルッコラ、花、オリーブなどの栽培と、
それらを基にした化粧品などの加工品を手掛けることで、企業や行政との
コラボレーションを展開し、地域の高齢者、障がい者、若者等、いろいろな
世代がリンクし新たな形の農業生産組織作りを目指しています。
現在は、農業を通じて、知的障がい者のみならず、高齢者や若者など社会的不利な立場の人々のために
仕事を生み出し、福祉とビジネスが合体した支援付き雇用機会を提供する、新たなビジネススキームと
システムの開発に挑戦しています。
自らの事業を通じて会得した農業ビジネスのノウハウ、福祉や行政との関係、農業分野における
新規事業や起業のヒントなどをお話しいただきます。
※ソーシャル・ファームとは、労働市場で不利な立場にある人々のために雇用の機会を提供する
ことに焦点をおいたビジネス。1970年頃に北イタリアの精神病院で、病院職員と患者が一緒に
なって仕事をする企業を自ら作ったのがはじまり。その後、1980年代以降、ドイツ、オランダ、
フィンランド、イギリスなどヨーロッパ各地に広がった。
記
日 時 : 12月1日(土)15:00~16:30
会 場 : 早稲田大学早稲田キャンパス11号館 913教室
ゲ ス ト : 埼玉福興株式会社 代表取締役 新井利昌 氏
【ゲスト・プロフィール】
1974年生まれ
NPO法人グループファーム理事長を経て、1996年 埼玉福興株式会社を設立し代表取締役に就任。
埼玉県雇用サポートセンター監事、さいたま就業サポート研究会事務局を兼務。
2004年、埼玉県で最初の農業への異業種参入を実現し、同社を農業法人化。
2008年度埼玉県障害者施設農業支援事業、2009年度埼玉県とソーシャル・ファーム推進に向けた
実証モデル事業連携。障害者雇用推進に積極的に取り組む。農業分野でのソーシャル・ファームと
いう新たな概念よる、社会的弱者の働く場の環境創出をライフワークとする。
最近では、「日本をオリーブの100万本の生産国へ」、「環境+農業+就労支援事業のコラボ事業」
など常に新しい目標に向けチャレンジを続けている。
(参考)http://saitamafukko.com/
参加料: 千円
会員と学生は無料
*個人会員(年会費3千円)は、当研究会の他のセミナーもすべて無料で受講できます。
※終了後、簡単な懇親会(希望者のみ)を予定しております。
定員 : 30名
主催 : 早稲田大学ソーシャルアントレプレナー研究会(WSEI)
お申し込み: 研究会事務局 info@wsei.jp に氏名、所属をお知らせください。